ガバナブレーキ
モグラックは、万一の故障の時エレベーターの落下を防止する機械式カバナブレーキを装備しています。
ガバナブレーキは定格昇降スピード(20m/min)の1.4倍(28m/min)になると遠心力で爪が飛び出し瞬間的にエレベーターのギヤシャフトをロックする機構になっています。
このガバナブレーキは1個でも十分な能力を備えていますが、モグラックは左右の駆動部に1個づつ合計2個装備しています。
車のシートベルトを連想してもらえばわかりやすいのですが、通常の動作では反応せずトラブルによる急速落下があった場合は、コンマ数秒でロックするようになっています。
脱落防止ガイドローラー
レールを本体ガッチリ掴むガイドローラー。
スムーズな昇降のためだけでなく、万一の事態(例えば昇降中にクラムシェルのバケットが衝突するなど)や震災(地震)などの際、本体がレールから脱落するのを防止する役目になっています。
ガイドローラーは本体駆動部の4箇所に2個づづ計8個取り付けてあります。
レールか駆動部が引きちぎれるぐらいの力を加えない限り昇降中の本体がはずれる危険性はありません。
逆相防止回路+インバーター制御
現場に電気トラブルはつきもの。
特に立抗の現場では電気配線の盛替え工事が頻繁に行われています。
万一の配線ミスや電気トラブルに備えてモグラックは誤動作を防止するため電気回路を備えています。
また、モーターの駆動はインバーターで制御しており周辺の機器に負荷を与えず、エレベーター搭乗者にスムーズな乗り心地を提供しています。
警報用パトライト
モグラックの動作を周辺作業者に知らせる警報用パトライト。
動作中は回転灯の光とともに電子音のサイレンをならして周辺に知らせます。
サイレンは騒音の多い現場でも十分に聞こえる大音量ですが、住宅街や夜間でも使用できるようにボリューム調整が付いています。
安全装置名称 | 数量 | 機能詳細 |
---|---|---|
非常停止ボタン | 3箇所 | ボタンを押すことで全ての動作が停止する。 |
扉リミットスイッチ 本体 | 3箇所 *注1 | 扉が開くとエレベーターが停止する。 |
扉リミットスイッチ ステージ | 1箇所 *注2 | 扉が開くとエレベーターが停止する。 |
モーター電磁ブレーキ | 1個 | <電気が止まるとエレベーターの駆動シャフトをロックする。 |
脱落防止ガイドローラー | 8個 *注3 | 本体がレールから脱落するのを防止する。 |
カバナブレーキ | 2個 | 急速落下防止装置 |
メカストッパー | 2箇所 *注4 | 本体がレールから脱落するのを防止する。 |
落下防止ワイヤー | 2箇所 *注5 | レールのはずれ防止。 |
逆相防止回路 | 1個 | 制御回路の保護装置。 |
<パトライトブザー | 1個 | 周辺にエレベーターの動作を知らせる警報装置。 |
*注1: MW-200Rは2箇所。*注2:オプションで追加可能。*注3:MW-200Rは無し。*注4:MW-200Rは1箇所。*注5:MW-200Rは無し。